昨年に引き続き、今年も11月26日・27日に、江南市にある古知野中学校にて調理実習の講座を行いました。講座は座学の後、こいくちソースと醤油それぞれで作った煮魚を食べ比べしました。
今回も1年生の全クラス(9クラス、292名)で実施した様子をレポートします。
地元の食べ物の魅力と、ソースの魅力を学ぶ
授業の前半15分は座学です。「知っていますか?ソースの魅力」と題して、「地産地消と減塩」をテーマにした、食とソースの魅力についてお伝えしました。

地産地消とは、国内の地域で収穫、生産された食用の農林水産物をその地域で消費することです。地域に根付く食文化や、その地域に住む人の雇用を守り、流通による排気ガス軽減の観点から地球環境の保全にも重要な考え方です。
どこにいても何でも手に入る時代だからこそ、自分たちがいる場所にも沢山の魅力とおいしいものがあり、その地で人が働いていることを理解してもらいたい、と思いながら講義を実施しました。
また、今回比較するソースと醤油では塩分にも大きな違いがあります。醤油は、作る過程で発酵をコントロールし腐敗を防ぐため塩を使用するので、塩分が多い調味料に仕上がりますが、ソースは野菜のうま味を煮出した調味料のため、醤油に比べて塩分が少ないという特徴があります。
塩だけが原因ではありませんが、塩分の摂り過ぎは様々な健康障害を引き起こすとされています。健康のためにも、おいしく塩分をコントロールする方法の代替案としてソースの魅力を伝えました。揚げ物以外にも、たくさんの使用用途を知ってもらい、調味料をうまく使い分けながら料理を楽しんでもらえるようになってくれると嬉しいです。
ソースと醤油で魚の煮付けを作ってみよう!
授業の後半は調理実習です。ソースと醤油、それぞれで赤魚の煮付けを作り、食べ比べを行いました。


今回は簡単に作れるよう、あらかじめ準備しておいた魚の切り身と計量した調味料を使用し、魚を煮付けました。

ソースと醤油の煮だれがぐつぐつとしてきたら、それぞれに魚の切り身を入れていきます。


途中蓋をして魚の中まで火を通したら、蓋を開けて煮汁をある程度飛ばし、艶出しをして完成!切り身を使うと煮魚も意外と簡単にできるのでおすすめです。

完成後、今回は食べ比べをするために、色の違うカップに入れました。
魚のうま味が移った煮汁も入れて取り分けます。
さて、同じ調理法で作った煮魚。調味料の違いで味わいや、魚の身のほぐれ方など違いはあるのでしょうか!?



どっちの味が好き?ソースと醤油の勝敗はいかに!?
結果は...
「ソースの方が好み」が33.7%、「しょうゆの方が好み」が25.5%、「どちらも好み」が35.7%でした。そして「どちらも苦手」は一人もいませんでした。
どちらも美味しく、ソースと醤油それぞれの魅力を感じてくれたようです。


最後に
子どもたちの一生懸命に取り組む姿、感性豊かな反応に私たちも大変嬉しい気持ちでいっぱいになりました。2日間という短い時間ではありましたが、今回の講座が子どもたちの食育知識に少しでもプラスになってくれれば嬉しいです。
最後に、古知野中学校の教員の皆様、子どもたちにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


コーミの食育出前講座
食育出前講座では、座学と合わせて、ソースやケチャップといった調味料を作る体験も実施しています。自分たちで作った調味料をお土産として持ち帰ることができ、ご家庭でも使用することが可能です。
家族の会話のネタになることはもちろん、普段購入している商品との味を比べたり、体験を通じて楽しく食の知識を深めることができます。
開催は弊社ホームページのお知らせや公式Xにてご案内しています。または各区のお知らせなどでもご案内しています。
気になった方はぜひ、ご参加くださいね!
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